なぜ年配の方は、文末に一文字だけカタカナを使うのか。
こんにちは、日々あらゆる謎を探求する謎解き探求家の私です。
さて、昨日ネットで何かの記事をさらっと見ていた時に、ある文が私の目に飛び込んできたのです。
その文章はこんな感じでした「〇〇〇〇〇〇だネ」文末がカタカナになっているのです。
日常生活では時々目にする使い方ですが、ネットの世界で見たのは初めてに近く、とても衝撃的で心に引っかかりました。
ネットでもこんな表現にお目にかかるなんて。
日常生活で目にすると言っても、文末がカタカナなのは自分の母親くらいしか思い当たりません。
母は団塊の世代ってやつでして、おそらくこの年代の人までは同様に文末をカタカナにして楽しんでいると思われます。
いつもながらこの疑問を、グーグル先生にぶつけてみたのですが、私の検索力が低いのか珍しくあまり望む答えはヒットしません。
てっきり、すでに記事になったものが出てくると思ったのですが見つけることは出来ませんでした。
世の中の人は、文末カタカナ法(勝手に私が名付けました。)に関して、特に気にもせず使い、読んでいるのだと思います。
では、具体的にどんな文末カタカナ法が使われているのか私なりに思い出しながら書き出してみます。
1 「〇〇〇〇〇〇〇〇だヨ」
2 「〇〇〇〇〇〇〇〇だゾ」
3 「〇〇〇〇〇〇〇〇だネ」
4 「〇〇〇〇〇〇〇〇ねェ」
5 「〇〇〇〇〇〇〇〇るッ」
など、考えながら書き出していて、なんとなく浮かんだのが、サザエさんのマンガです。
アニメじゃなくてマンガの方です、自分が中学生の時に図書室にありましたので、見た記憶が蘇ってきました。
文末カタカナ法であふれていました。
ということは、サザエさんが連載されていた時代では文末カタカナ法が流行し市民権を得ていたのではないでしょうか。
ウィキペディアによると昭和21年4月から昭和49年2月まで連載とあります、私の母の団塊世代と重なる部分も大きいです。
戦時中などはカタカナで文書が書かれているイメージが有ります。
その辺りを調べてみると何かがわかるかもしれませんので、調べてみました。
ざっと調べてみたところ、時代の大きい流れによって、漢字、カタカナ、ひらがなの使われ方が変わってきたようです。
はるか昔の時代には、漢字ばかり使われていたようです。
その後、漢文の返しの様にカタカナが使われる。
江戸が終わり近代に入りだした頃、公文書は漢字とカタカナで書かれるようになりカタカナの活躍の場が増える。
戦争が終わり、民主主義の高まりとともに、カタカナが減りひらがなが一般的に広がった。
ようです、私が勝手に色々かいつまんで得た知識は以上の感じです。
終戦後、高度経済成長期に、ひらがなが増え、消えつつあったカタカナが、文末カタカナ法として生き残り、
その後は、古臭くなったカタカナが、文末カタカナ法によって逆にアクセントとなり、あえて強調文字として使われるようになったのでしょう。
当時の若者の最先端の言葉の使い方だったのかもしれません。
ふとしたきっかけで考えた文末カタカナ法ですが、調べてみると、日本という国の大きい流れが見えました。
時代とともに言葉も変わっていくのですね、そう考えた時に、自分の孫の世代になった時には、今とは違う言葉の使い方がなされているかもしれません。