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面白くてアリな炊飯器 アイリスオーヤマRC-IA30-Bを考察する

      2021/07/04

面白い炊飯器を見つけた。

こんにちは、家電大好きの私です。

本日、ネットを巡回していたところ、面白い炊飯器を見つけた次第です。

でも、第一印象は良くなかったわけで。

アイリスオーヤマが初めてIH炊飯器を発売するとのニュースを見つけ、何の気なしにその記事を見ていました。
自分が持つアイリスオーヤマの感想としては、ジェネリック家電になりきれていないようなレベルだが、勢いで家電メジャーメーカーに向かっている企業という印象です。
まだまだ高価格帯の物を買いたいとは思わないレベルの会社です。

さらに、家電の中でも炊飯器は全方向のメジャー家電メーカーに加え、象印マホービンとタイガーという炊飯器の2強が控えており、機能としても成熟の域に入っている分野です。
そんな激戦の場所へ、アイリスオーヤマが参入するなんて、価格競争以外に勝機なんて....。

と、そんな風に思っていましたので、第一印象は良くなかったわけで...

しかし、第一印象が悪くても、相手を深く知るうちに好印象を持つことはよくあること。

具体的に炊飯器RC-IA30-Bの機能を見ていく。

まず、正式名称は「銘柄量り炊きIHジャー炊飯器 RC-IA30-B」当たり前ですが、炊飯器らしい名前です。

炊飯方式(加熱タイプ)は炊飯器名の通りIHです。
炊飯容量は3合炊きで、市場推定価格は29,800円前後。

IH炊飯器ならば、他メーカーの商品が1万円台前半から出ていますので、ここまでならばただ高いだけの炊飯器です。

この炊飯器だけの機能は下記のとおりになります。

○炊飯器が重量計になっており、米の量に適した水を適切に入れることが出来る。

この機能の何が凄いかといえば、炊飯にとって水量はとても重要なポイントだが、水量は目分量や勘での調整に頼っていた。
だがこの炊飯器は、炊飯器で米の銘柄を指定して、コメの量を計測してやると、後は機械が必要な水量を教えてくれる。
そして、必要な水がちゃんと入ったかを重量計で測って炊飯器が教えてくれるのです。

米の銘柄に合わせて炊合せモードなどは、一般的な機能ですが、水加減を教えてくれる機能、米の炊き加減に対してこのアプローチは斬新で面白いです。
世に出回る現状の炊飯器との差別化の部分です。

○炊飯器のおひつ部分とIH加熱部分を分離することが出来る。

私がこの炊飯器の面白いと思った点はここです。
なんとこの炊飯器は、おひつ部分を外せば、下にIH調理器が出現するのです。
目からうろこ、一石二鳥、目のつけどころが素晴らしいです。
この炊飯器は3合炊きですから、想定される購買層は単身者、ひとり暮らしでしょう。
単身者は炊飯器は買うけれども、IH調理器だけをわざわざ買いはしないと思います。

しかし、この炊飯器を買えば、おまけでIH調理器もついてくるのです。
機能としてもアリ、スペース性としてもアリ。
この発想の商品は今までありませんでしたから、決定的な差別化です。

水加減の調整機能も十分素晴らしいものですが、その機能だけでは既存の大手メーカーの炊飯器をやめてアイリスオーヤマを購入しようという動機になるには弱いです。
でも、この炊飯器がIH調理器になるという機能は、この機種にしか無い、ソフトの違いではなくハードの物理的な決定的な違いですから、購入に向けての大きな動機になると思います。

この炊飯器を見て私は嬉しくなった。

私は、この炊飯器を見て、本当に嬉しくなりました。
ここ数年、もう完成され尽くしたと言われている炊飯器の世界で、新たな機能、発想を絞り出して送り込んできたから。
白物家電は衰退の一途を辿り、大手家電メーカーの技術者たちはリストラされました。だが、優秀な人材をアイリスオーヤマは雇用し家電の開発を進めてきました。

かつての優秀な技術者たちが、新たな場で知恵と技術を絞り出して、現状を突破する商品を世に出したのです。

一昔前は、家電は年を重ねるごとに新機能をもった新製品が発売されていました、新製品といえば、驚きワクワクするものでした。

今回の炊飯器は、そんな元気だった家電王国日本を思い出させてくれるとともに、今後に期待したいと思える、一品だと思います。

今後のアイリスオーヤマに期待したいと思います。

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