大和市の小中学校男子トイレを全て個室化するというニュースを見て想う
神奈川県大和市の全小中学校の1階男子トイレを全て個室にするそうだ。
理由は単純、男子生徒が学校で「大」をできるようにするため。
このニュースに目が釘付けになった。
なぜなら、私自身幼少期に学校で「大」が出来ず苦しんだから。
大人になってしまえば、学校で「大」するなんてなんの事無い。
しかし、小中学生の男子生徒にとっては一大事だ(大だけに、いやごめんなさい)。
休み時間に個室に入ろうものならすぐそれだとわかってしまう。
入った途端、ウンチマンと名付けられたり、個室を覗かれたりする。
個室に入って用を足したばかりに.....、そんな人たちを目の当たりにすれば、自分が行けるわけ無い。
普通の人はなんだかんだ、学校で大をしなくても問題ないのかもしれない。
しかし、私は幼少からお腹が弱かったのだ。
お腹がいたいのにトイレに行けない。
連日、トイレを我慢する時間が続いた。
そんな時に思っていたことは、
先生が苦しんでいる私に気づき、そっとトイレに行って来なさいと言ってくれないかな。
でした。
どう考えても、見た目でわかるくらい苦しんでいたはずです。
しかし、小中学校9年間でそんな声をかけてくれる先生なんて誰一人いなかった。
その時私は決意したのです、私は将来先生になって、自分と同じようにトイレに行けない子供を救うんだ!!と。
苦しんだ日々は地獄のような辛さでしたが、なんとか9年間の義務教育を終え、高校生になると一転する。
今までの苦労は何だったのだろうと思うくらい、トイレなんて簡単にいけてしまう。
高校には自由なトイレが広がっていた。
そんな自由なトイレ生活を満喫する日々が続き、私は過去に誓った決意を忘れてしまうのであった。
結局、先生にはならずに違う仕事をしている現在です。
そんな私ですので、トイレを全面個室化にして大をしやすい環境を作るというニュースに惹かれないわけがなかった。
自分の子供の頃の想いを持った人たちが世の中にはいたのです。
きっとその人達も私と同様に苦しんだ過去があるのでしょう。
大人になってしまえば、誰しもが、子供の頃の「大」問題なんて忘れ去ってしまうのに、
強い熱意を持って、「大」問題を解決しようとする人達がいる、私は思わず胸が熱くなりました。
そして、あれだけ悩み、苦しみ、その後強く決意を下にもかかわらず、何もしていない自分自身に対して恥ずかしさも覚えました。
今、自分にできることは何か、そう考えた時、今の私にできることは、小さな一歩にすぎないが、このブログを通じ、
世の中へ小中学校の男子「大」問題を記事にする事なのなのではないかと思いました。
いつかこの記事を学校の先生が見てくれたら、授業中トイレに行けなくて苦しんでいる子供を見つけ、そっとこう言ってほしい。
「トイレに行って来い」と。