「ご自愛ください」と言う言葉を使える大人は素敵だと思うの巻
2017/04/20
「ご自愛ください。」
この言葉のイメージは大人。
そして、この言葉をさらっと使える人は上品。
社会人となり、この言葉に初めて触れた時衝撃を受けた。
なんて素敵な言葉なんだと。
私もいつか「ご自愛ください」なんてさらっと使える人になりたい、そう思った。
ちなみに意味としては、読んで字のごとく、自分を大切にしてくださいということ。
この言葉を送る時は、人が人を想う時。
相手のことを慮って溢れ出るエモーションなわけです。
だがしかし、簡単には使えない。と思ったり。
言葉にはその言葉の仕様に適した年齢というものがあると思います。
いくら素敵な言葉だとしても、小学生が「ご自愛ください」なんて言葉を使ったらそれはそれでおかしい訳で、
また、10代が「ご自愛ください」なんて使ったとしても言葉の中にある温かみや膨らみを感じさせることは出来ない気がします。
20代もまだ言葉に対してのパワー不足を感じ、少し早いような気がします。
でも、とうとう時は来た。
いつか使いたい使いたいと思い続けて十余年、アラフォーのいいおっさんになった今の私であればもう使ってもいいであろう。
しかし、日常生活で普段から関わりのある人に闇雲に使う訳にはいかない。
長年温め続けた大事な言葉を安売りするわけには行かないのである。
しかし、とうとう時は来たのである。
季節は3月、そして4月。
3,4月と言えば別れと出会い、年度末に年度初め。
「ご自愛ください」が大活躍する季節である。
まず3月、転勤などで遠くはなれてしまう人へ使ってみた。
文末に「ご自愛ください」と。
そのメールの送信ボタンを押した時、私は大人の階段を一歩登ったのである。
社会人になってから、年令を重ねることになんの喜びを感じえなかったが、歳を取るのも悪いことばかりではないと思った。
初めての「ご自愛ください」を送信後には、チャンスさえあれば「ご自愛ください」を送りまくっている私です。
こんな素敵な言葉を文章の中だけに閉じ込めてしまって良いのか?
「ご自愛ください」は書き言葉であって、話し言葉ではないとされています。
でも、話し言葉としての使用は間違っている訳ではなく、決して言葉の使い方に間違いは無いという現実。
つまり、ただ単に「ご自愛ください」という言葉を会話の中で使う人が少ないだけなのである。
それならば答えは単純。
私が使えば良いのである。
言葉なんて流行り廃りのあるもの、もしかすると私が使い続けていれば、いつか話し言葉としての「ご自愛ください」が定着する可能性だってあるのである。
大事な言葉として、これから大切に使っていきたいものである。
それでは皆様、まだまだ朝晩は冷え込みますのでくれぐれもご自愛ください。