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コブラトップを探しにハードオフをはしごした話

      2017/02/08

コブラトップって知ってます?

コブラトップ、それはバブル期にPanasonicから発売されていたCDラジカセです。
90年台前半に発売されていたので、25年以上前のものになるんですね。

ラジカセに興味がない人にとっては、ただの25年前の古いラジカセだと思います。

しかし、コブラトップを始めとして、バブル期に作られたラジカセは只者ではないのです。

家電や、車などバブル期に作られたものは、開発費や素材に惜しみなくコストがかけられています。
良い部品、良い設計、25年経った今でも通用する内容です。
家電や車などは新しくなるほど、良いものになっていると思われていますが、必ずしもそうとは言い切ることは出来ません。

特に、バブル期のラジカセは今現在のラジカセよりもいい音が出たりします。
バブル期には各メーカーが競って新商品を次々と出していたので、豪華絢爛の仕様、無駄な?ギミックなどもふんだんに使われ、とても味があります。

ラジカセとミニコンポ

実は、私の思春期の時期がバブル期と重なっており、バブル期のラジカセは昔を思い出してセンチメンタルに浸れる一品でもあります。
バブル期にはラジカセだけではなく、ミニコンポも流行っていました。

私は、ミニコンポ派でした。

コブラトップを始めとしたバブル期のラジカセは大変高価で6万円以上していました。

ラジカセですらその値段ですから、ミニコンポは10万円以上からようやく買える価格帯でした。

しかし幼少の私はミニコンポがどうしても欲しくて、電気屋さんにしょっちゅう通っては、カタログを眺めに眺め、貯金に貯金を重ね、ようやくミニコンポを買ったのでした。

電気屋さんにしょっちゅう通っていたので、ラジカセもミニコンポも未だにはっきりと色々と覚えています。

急に欲しくなった。

最近、クラッシックを聞くのが好きになりiPhoneにイヤホンをつけて聞いてるのですが、家でいい音で聞いてみたい気持ちが大きくなりました。

それならばと、電気屋さんに行って最新のコンポを見ていたのですが、なんとなくしっくり来ません。
そんな時、車の修理で行った整備工場に、コブラトップが置いてあったのです。

コブラトップを見た瞬間、身体に衝撃が走りました。

そうだ、これだ、コブラトップ!!

コンポだとなんだかんだ大きい、かと言って今のラジカセに惹かれるものはない。

しかも、その整備工場にあったコブラトップはいい音がなっていたのです。

ラジカセには外部入力端子がついていますから、iPhoneとの接続もバッチリ問題なしです。

そうとなれば、探しに出かけよう。

思い立ったが吉日、待ちに待った休日に、息子と二人でハードオフをはしごすることに。

一店目、近所にあるお店です。
なんと、一軒目からコブラトップを二台も発見するものの、状態が悪すぎる。
一台はヤニヤニで、外見は内部にも至っていると予想され、どう考えても所有したいと思わない一品。
もう一台は、外見はきれいで、これは辺りだと思ったものの、チェックコーナーで通電して音を出してみたところ、スピーカーからの音が割れている。
音が割れていたら意味がありません。
コブラトップを発見した物の、質の悪さに撤退。
しかも、両方とも酷い内容なのにお値段1,080円。ちょっと高い。
でも、商品お試しコーナーもあり、きれいな店内。

二店目、ちょっと離れたお店。
ラジカセ自体がほぼ置いて無く、全くだめ。
お試しコーナーはありませんでしたが、きれいな店内。

三店目、ラジカセは沢山置いてあったが、コブラトップは無し。
さらに、店内が汚い。商品の陳列も雑。

四店目、ラジカセは大量にあり音響コーナーに力を入れている店舗。
これは!!と、期待が高まったが、コブラトップは発見できず。
このお店は、ラジカセの陳列が雑すぎて本当に酷いお店でした。
ラジカセ同士そのまま縦に陳列、縦横ともに隙間がない場所に陳列してあり、ラジカセが傷だらけ。
こんな店、もしコブラトップが売っていたとしても買いたいと思わない。

体力的にその日最後の五店目。
既に、家を出発してから4時間が経過。
ここまでの流れから、コブラトップが見つからないことも覚悟しつつ、店内へ。
音響コーナーが小さく、パット見ラジカセが目に飛び込んでこなかったので、やっぱり無いか、と気持ちが沈みかけた時、
同行していた息子が、「お父さん来てきてあったよ!!」と興奮気味に私のところへ。

息子の案内で、ひっそりと棚の下に置かれていたラジカセを見ると、なんとそこには探していたコブラトップが!!!!!

しかも、商品がピカピカでまるで25年の時間が経過しているとは思えない状態の良さ。
きっちりと清掃され、陳列も大変丁寧にされている。
本日一番のお店です。
値札には、CD音飛びあり。との記入がありましたが、そんなものは関係ありません。
すぐさまレジへ直行。
このお店にはお試しコーナーが無く、通電させることが出来なく不安でしたが、値札には動作しましたとの表示がありましたので信じで購入。

更にうれしいことは続くもの、こんなピカピカで状態もいいのに、お値段864円。
五店舗も巡った私へのハードオフからのプレゼントでしょうか。
胸の高鳴りを押さえつつ、家へと急ぐ。

さっそく家でテスト

PanasonicコブラトップRX-DT707です。

本当は、上位機種である、RX-DT909がほしかったのですが、違いはそんなにありませんので、こちらで満足です。
RX-DT909を探す度はまた今度挑戦したいと思います。

さっそく、色々といじり倒してみたところ。
コブラトップの一番の売り、コブラトップを動作させてみることに。

バッチリ、コブラトップが開きました。
ボタンを押すと電動で、表示部が出てきます。
上位機種のRX-DT909は、左側にイコライザーが表示されますが、RX-DT707はその機能が省略されています。

続いて、ラジオを聞いてみることに。
AM、FM共にバッチリ入ります。
しかも、この機種は当時のテレビ音声が聞けるタイプだったので、FMの周波数も広く、なんとワイドFMもバッチリ入ります。
ワイドFMに慣れてしまうと、なかなかAMには戻れませんので、なんか得した気分。

カセットは使わないので、未だチェックしていません。

次は、音飛びすると値札に書いてあったCDをテスト。
確かに、聞いていると音飛びします。
ダメ元で、CDレンズクリーナーをかけること数回。
なんと、音飛びが解消。
ラッキーです。

最後に、外部入力のチェック。
iPhoneを接続して聞いてみることに。
バッチリです。外部入力で聞くのが一番の目的でしたので、最高の結果に。

全ての動作をチェックし終えたので、続いて掃除。

汚れがわかるように、白いきれいな雑巾に洗剤をつけて拭き取ること数度。
何度拭いても、雑巾に汚れはつかず。
ハードオフでの清掃がバッチリだったようです。

改めて25年物のコブラトップの感想

音に奥行きを感じられ、今現在売られている商品に決して負けません。
そして、存在感ある本体。
大変いい買い物が出来たと思います。
こんな良いものが864円で買えるなんて、本当にラッキーです。
できれば、もう一台ほしいと思っています。

今回は、ハードオフを5店舗回ったわけですが、どこも変わりなんて無いと思っていましたが、店舗によって清掃や陳列への考えが全然違い驚きました。



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